【書籍】「医療法人のための内部統制ハンドブック」
東日本税理士法人編
発行:中央経済社
お待たせいたしました。 2006年2月11日 全国書店で発売開始!! 医療法人のための内部統制ハンドブック

<目次>
・医療法人における内部統制の必要性 1
1 内部統制はなぜ必要なのか? ・2
2 医療法人の内部統制の特殊性とは? ・5
3 内部統制とは? ・8
4 内部統制の目的とは? ・10
5 内部統制の検討?その費用と効果 ・12
・内部統制をいかに構築するか 15
1 内部統制を構築するのは誰か? ・16
2 内部統制の構成要素は? ・18
3 医療法人の統制環境 ・20
4 医療法人のリスクの評価 ・23
5 医療法人の統制活動 ・26
6 医療法人の情報と伝達 ・29
7 医療法人のモニタリング ・32
8 内部統制の限界 ・34
9 コーポレートガバナンスと内部統制 ・36
・医療法人の全般的統制 39
1 全般的統制とは? ・40
2 全般的統制の内容 ・42
3 全般的統制の基礎 ・45
4 全般的統制のポイント ・46
5 不正が起こりやすい組織とは? ・47
6 全般的統制と経営者 ・49
7 モチベーションの重要性 ・51
8 モチベーションの向上 ・53
9 全般的統制と財務分析 ・55
10 財務分析のポイント ・57
12 財務分析上の指標 ・59
13 財務分析の活用 ・61
14 医療法人の事務長 ・62
・医療法人の個別的統制 65
1 個別的統制とは? ・66
2 診療業務の統制
1.チーム医療の導入 ・68
2.チーム医療とクリニカルパス ・70
3.院内感染の防止策 ・73
4.診療部門における部門別原価計算の活用 ・76
5.リベート着服の防止 ・79
6.謝礼の管理 ・82
3 医事業務の統制
1.医療サービスの質の向上と医事業務の役割 ・85
2.業務における情報処理の効率化とミスの防止 ・87
3.医事業務と法律の知識 ・90
4.窓口現金の管理 ・94
5.窓口未収金の回収 ・96
4 購買業務の統制
6.購買業務の内部統制 ・98
7.購買業務の内部牽制 ・101
8.物品の検収業務 ・102
9.EOSの導入 ・103
10.物品の納入管理 ・105
11.物品の在庫管理 ・106
12.物品納入の見直し ・107
13,購入業務の不正対策 ・109
5 経理業務の統制
1.統制の仕組み ・111
2.経理業務に適さない人は? ・114
3.複数の施設を有する場合の管理 ・115
4.現金預金の管理方法 ・118
5.現金管理の留意点 ・120
6.現金の区分管理 ・122
6.窓口現金の管理 ・123
7.小口現金の管理方法 ・126
8.預金の管理 ・127
9.保険の活用 ・129
10.請求書の発行 ・130
11.領収書の不正 ・131
12.未収金の回収 ・133
13.小切手・手形の振出し ・134
14.回数券・切手等による不正 ・135
15.架空給与の不正 ・137
16.交通費の管理 ・138
17.仮払金の管理 ・139
18.交際費の管理 ・141
19.修繕費の管理 ・142
20.固定資産の管理
6 人事業務の統制
1.人事業務の特性 ・144
2.統制のポイント ・146
3.人事業務の不正 ・148
4.採用・配置の内部統制 ・149
5.採用業務の不正 ・151
6.給与計算業務の管理 ・153
7.給与の不正 ・156
8.人事考課のポイント ・158
9.院内規程の管理 ・160
7 MS法人の統制
1.内部統制の必要性 ・164
2.統制のポイント ・166
・リスクマネジメントと内部統制
1 リスクマネジメントとは? ・170
2 リスクマネジメントと内部統制の関係 ・173
3 医療事故とリスクマネジメント ・176
4 医療事故の防止 ・178
5 中小病院のリスクマネジメント ・182
6 個人情報保護法と内部統制 ・186
7 個人情報の具体的取扱い ・189
8 病院情報システムと内部統制 ・192
9 電子カルテの活用 ・195
・内部監査と内部統制 197
1 内部監査とは? ・198
2 内部監査の機能性 ・200
3 各部署の内部監査事項 ・202
4 内部監査人の選定 ・205
5 内部監査の事前準備 ・208
6 内部監査の手順 ・211
7 監査計画の策定 ・213
8 監査実施上の留意点 ・217
9 監査報告 ・219
10. 継続のポイント ・222
11 情報システムに対する内部監査 ・225
12 内部監査の限界 ・228
10. 外部監査と内部統制 231
1 外部監査とは? ・232
2 公認会計士監査と内部監査 ・234
3 医療法人における公認会計士監査 ・236
4 外部監査と内部統制 ・238
5 外部監査のスケジュールと監査人の選定 ・242
6 病院機能評価の認定 ・244
7 ISOの受審 ・246
8 病院機能評価・ISOと内部統制 ・248
9 医療法人制度改革(社会医療法人)と内部統制 ・250
10 医療法人制度改革の方向性 ・252
11 医療法人を取り巻く環境の変化と内部統制 ・254
・医療法人の内部統制チェックリスト 255
【内部統制チェックリスト】・256
参考文献・272
<執筆者・執筆分担>
岡澤照彦(第1章、第2章、第4章1)
大橋岳夫(第3章)
篠原正洋(第4章2・3)
新見真知子(第4章2・3)
佐藤健(第4章4・5)
中村桂子(第4章4・5)
宮田佳則(第4章6・7)
赤津剛史(第5章)
大塚英司(第6章)
宍戸智之(第6章)
斉藤功(第7章)
岡澤ひろみ(第8章)
<まえがき>
第5次医療法改正では医療法人の性格が大きく変えられることとなります。現在ある持分の定めのある医療法人も経過的に認められますが、今後設立される医療法人は出資限度額法人と公益性の高い持分の定めのない医療法人の2種類に限定されることとなりそうです。さきの第4次医療法改正では病床区分の明確化、広告の拡大、医師・歯科医師の臨床研修の必修化などが行われましたが、今回の医療法改正も医療経営の効率化を目的のひとつとしています。
2002年の診療報酬改定で史上初のマイナス改定がおこなわれたように、医療機関は今後ますます効率的な運営を求められることとなります。良質な医療を提供しつつ、効率な運営を行わなければ医療機関として生き残れない環境となっています。
近年、企業の内部統制の議論が活発となっていますが、医療の分野においても効率的な運営の観点から内部統制を検討する必要があります。医療法人は営利を目的とはしない法人ですが、地域住民の求める質の高い医療サービスを効率よく提供するためには適正な利潤をあげなければなりません。内部統制はそのための経営管理そのものなのです。
これまで、病院経営は高い倫理性を求められる医療の性質上、特殊性が強調されすぎたきらいがあります。たしかに急患などの医療現場では患者の生命を救うことが第一であり、経済性や効率性を求めるものではありません。しかし、その他の日常の業務においては一般のサービス業と異なるところはほとんどありません。本書では、医療は「患者第一」を目標とするサービス業であると意義づけて、そのためのシステムとして内部統制を論じています。
そもそも病院という組織が日々活動しているということは、その組織において現に内部統制が機能しているということです。内部統制を考えるということは、現にある内部統制に問題があるかどうかを検討し、問題があるときはその改善を図るということです。
本書は、医療法人の理事長・院長をはじめとする経営管理者が経営戦略の一環として内部統制を検討する際のポイントを述べています。また、内部統制の実践にあたってはコミュニケーションが最も重要であるため、その有用性を高めるためにQ&A形式にしてあります。
わが国の医療法人の多くは個人病院・診療所から法人成りしており、規模が成長しているにもかかわらず、個人時代のままの運営が行われているケースも少なくありません。また、医療法において理事長は、原則として医師又は歯科医師でなければならないとされています。そのため、院長を兼務する理事長に過重な負担を強いることとなり、その結果として経営管理が後回しにされているケースもあります。
本書が、自らの組織運営を見直すことにより医療の質と効率性を高めようとする医療法人の関係者の方々に広く活用されれば望外の喜びです。
最後になりましたが、本書の出版にあたって大変お世話になりました東日本税理士法人の小笠原景子さんに執筆者一同心より感謝いたします。
平成17年12月
東日本税理士法人
執筆者代表 岡澤照彦
<読者からの声>
多くの方に読んでいただきたい「内部統制ハンドブック」
読者から下記お手紙が届きましたので、ご紹介させていただきます。
ご丁寧にありがとうございました。
岡澤さんの著書「内部統制ハンドブック」はQ&A方式で述べておられ、とてもわかりやすく、今2回目を読み直しているところでございます。
大変よい企画で医師で理事長もなさっておられる方々には、うってつけの解説書と高く評価いたします。
是非多くの方々に読んでいただきたいものです。
(沖縄県 中頭病院より)