2007.08.30
ドクターヘリが医療費を減らすという東大准教授らの比較が行われました。
ドクターヘリが医療費を減らすという東大准教授らの比較が行われました。
ドクターヘリには医原費減らす効果がある一そんな研究成果を山口拓洋・東大大学院医学系研究科客員准教授(臨床試験データ管理学)らがまとめた。ドクターヘリは1機年間2億円程度かかる費用面のハードルが高く、全国的には導入が進んでいないが、救命の面たけでなく医償費の面からも有用性が示唆されたとしている。
研究は、ドクターヘリが導入されている日本医大千葉北総病院が03年1月?06年3月に扱った交通事故で外傷を負った患者が対象。救急車とドクターヘリの両方で搬送しうる距離(15?20?)にある3市で事故にあった人70人(救急車44人、ドクターヘリ26人)について、年齢や重症度などを調整したうえで入院日数やかかった医療費を比較した。
その結果、1人あたりの平均の入院日数は救急車38.5日に対し、ドクターヘリ21.8日。同じく入院中の医療費は救急車約245万円に対し、ドクターヘリは約132万円だった。ただ、あくまで同院での入院にかかった費用の比較で、その後の通院、もしく
は転院後に別の病院でかかった費用までは検討対象に入れていない。
山口さんは「社会復帰率などの比較検討もできておらず、今後の課題」としたうえで、「ドクターヘリによって治療開始までの時間が短縮されたことで、予後がよくなり、医療費にも効果が表れていると考えられる」としている。
ドクターヘリをめぐっては6月や全国的な整備をめざして、特措法が成立。健康保険の適用などについても、3年後をめどに検討することが明記された。