2007.07.05
<地域はどうなる>新得・屈足地区*唯一の医院閉院*9月末*町、後任探しに全力 2007.07.04 北海道新聞朝刊地方
【新得】町内屈足旭町二の辻岡医院(辻岡敬介院長)が九月末に閉院する。屈足地区では唯一の医療機関で、町は約千九百人が住む同地区の無医地区化を避けようと開業医を募っている。これまでに三件の問い合わせがあったが決定には至らず、町は医師確保に全力を尽くす考えだ。
同地区は一九五七年に町が国保診療所を開設。現在は函館市に住む駒木嗣雄医師が診療に当たり、診療所が廃止された六三年、駒木医師が町から建物などを譲り受けて開業した。九七年からは辻岡医師が引き継ぎ内科、小児科を診療している。土地、建物は現在、町が無償貸与しており、町によると一日二十五人ほどの患者がいる。
辻岡院長は元池田町立病院長で十勝医師会の会長も長く務めた。今回、七十八歳となり引退を決めた。
町は昨年末からインターネットの町ホームページで開業希望者を募っているほか、道地域医療振興財団に医師探しを要請。札幌などから問い合わせがあったが、今のところ後任は見つかっていない。このため十勝医師会や帯広医師会のほか、帯広市内の複数の医療機関にも声を掛けている。
同地区住民は新得市街や帯広へも通院しているが、同地区の高齢化率が34%(六月末現在)と町内平均の30%より高いこともあり、町は無医地区化は避けたい考えだ。町保健福祉課は「建て替えなどについては、後任医師が決まった段階で相談したい」としている。ただ、このまま医師が見つからない場合、屈足地区の患者を他の医療機関へ運ぶ手段の確保などを検討せざるを得ない状況だ。(五十嵐文弥)