2007.03.29

『院内保育所は有効か?』 (長 隆)

医師確保で自治体病院が 院内保育所を設置する動きが多い。効果がないとはいえないが子づれで勤務する女医さんに満足と安心があるとは必ずしもいえない。
ある自治体病院を訪問し 同じ病院にご夫妻で勤務している妻の医師Aさんに私は次のように話しました。
「3人のお子さんがいらっしゃるが民営化されましたので、保母さんと家政婦さん毎日派遣させる事ができますので、是非毎日勤務して欲しい」
Aさん「助かります・民営化すると私のように3人も子供がいると やはり自宅で見ていただけると安心です」
公設公営でも柔軟に対応可能です!子供のおられる医師・看護師全員の意見を聞いて対応すべきでしょう。

(参考記事)
桐生厚生総合病院:院内に「24時間保育所」開設へ 子育て中の医師らに便宜(群馬)/毎日新聞ホームページ(MSN毎日インタラクティブ)

下記は、寄せられたご意見のご紹介です。

(東京都・女性)
託児所があることで、女性医師が戻ってくるでしょうか?彼らが、子供の将来を考えた時、年少時からの教育を考えるのでは、ないでしょうか?音楽や体操、幼児教室、幼稚園や小学校の受験準備等。費用もかかりますが、子供の送迎、手間が大変なところです。子供に手もかけられ、その上で仕事が出来れば、子供が小さいうちは、常勤ではなく、大きくなって手が離れてきたら段々と勤務が増やせる状況のなっていくのでは?
厚生省の助成事業で在宅保育サービス援助事業というのがある。厚生年金の適用事業所である企業において、社団法人ベビーシッター協会より割引券の発行を行っている。国家公務員や地方公務員は適用外ではあるが、ニーズとしては、これから大きくなるものと考えられる。子供の送迎、留守番、家庭教師、一部の家事など・・・。
ちなみにベビーシッターの料金は、付随事項等により大差があるが、メアリーポピンズでは、基本料金として3時間4000円くらい。地方では、まだ、ベビーシッターの確保が困難かもしれないが、 よいベビーシッターの確保と料金の補助のほうが、院内託児所を作るよりも効果があるのかも知れない。その上で、子供の成長とともに女性医師が常勤体制に戻ってきてくれれば、うれしいことである。

(東京都・女性)
私も子供がいますが、この件は難しいです。
院内保育の利点は、職場内に子供を預けられるので、時間も余裕が出来ますし、気になったら見て確認できますのでいいと思います。
女性が医者であるという点からは、友人で開業医の女医は、自宅でシッターをつけて育てていますが、それでも帰ってから子供の世話をしたり、夜泣きの面倒見たりで、仕事は生む前の60%位で抑えないと体が持たないといっていました。その開業医は、結局常勤医を雇うことになりました。
また、その夫婦が考えている教育が、院内保育だけで満足できるのかという疑問もあります。医者夫婦ですと、結構こまめに習い事をさせたり、一人で読書をさせて集中力等をつけさせるような癖付けをしています。両方とも勤務医でも、妻は子供が大きくなったときに完全に現場復帰できればいいなという程度の仕事量に抑えて、後はひたすら子供の教育に宛てています。収入UPはどうでもいいようです。

(埼玉県・女性)
働く女性にとっては柔軟性のある保育所はとてもありがたい存在です。
働きたくても、様々な条件でひっかっかって働きに出られない方は多くいらっしゃると思います。
そういう細かい条件をクリアできるような保育所やヘルパーさんが身近に多くいてくれれば、安心して働きに出られると思います。
また自分のかわいい子供たちですので、預けられればどこでもいい、というのではなくて、安心できるところに預けられるのが一番です。(あたりまえのことですが)

(東京都・女性)
子育て中の看護師さん、女医さんに意見を聞くのが一番良いと思います。特に辞めた人にその理由を聞くということができれば、とても参考になると思います。
私は子育ての大変さはわかりますが、医師や看護師という仕事の大変さはわかりません。
ですので、現場の意見を直接聞くしかないと思います。
ただ単に預けるところがないのであれば、院内託児所は有効だと思いますが、仕事が体力的に大変だとか、子供に習い事などの教育をさせたいとか、小さいうちは自分で育てたいとかそういう理由であれば院内託児所だけでは足りないです。
民間の保育所だと、有料で家からの送迎や習い事の送り迎え、各種教育プログラムを親が選択して受けさせられるなど様々なサービスがありますので、そういうサービスがあったら利用したいかなども意見を聞けるといいと思います。
あと、託児所に入れると病気になりやすいので病時保育を充実させるとかシッターさんを家に派遣するとか、そういったことも必要かなと思います。

(東京都・女性)
私には子供はいませんが、敢えて発言させて頂きます。
先ず女性医師の夫は大半が医師、若ければ勤務医が殆どでしょう。とすると、夫婦でキツイ勤務では身が持たない(託児所があっも子育てと勤務の両立は厳しいですし)し、夫も勤務医で激務だから家事・育児を当てにできないでしょう。
また、医師夫婦の育った家庭環境や子供の教育志向から、子供を医師になるべく小さい時から教育する傾向が強いと思います。手間とお金をかけて教育するのに集団的保育所では物足りないでしょう。
彼らにはむしろ「ベビーシッター」か「ナニー」が相応しいのです。教育レベルも経済力も高い、謂わば「ハイソサエティ」なので、他と一緒の集団的保育では抵抗が強いものがあると思います。