2007.11.26

『小児科医師不足を超加速させている小児医療費無料化』(長隆)

全国の自治体が競いあって小児医療費無料化を進めている。 
美濃部都政 老人医療費無料化で何が起こったか。病院が老人のサロン化し、殺到する健康老人のために老人病院が跋扈し、医療費が急上昇し、医療の質が著しく低下した事の反省がない。
地方公共団体の長も議員も住民に耳あたりの良い迎合政策を病院の意見にまったく耳を貸さず、条例制定している。
この結果、小児科診療の夜間軽症患者が急増し本当に必要な重篤の小児患者まで診療の機会を奪われる事になったと言える。
公立病院改革で小児科医師不足の結果責任は、院長にはなく、知事・市町村長にあると法制化された理由の一つである。
小児科医不足の自治体は誤りを認めて、条例改正すべきである。
無料化廃止で浮いた税金を小児科医招聘費用・産婦人科医確保に全額をただちに充当すべきである。
小児科医の不足を国に訴える自治体は自らが井伊雅子教授の労作を読んでからにして欲しい』

第4回 地方分権改革推進委員会 議事録
(委員会)丹羽宇一郎委員長、井伊雅子 等

(参考1)
“タダ”であることの危険性(町田ホームページより)

 かつて、美濃部東京都知事は何でも無料化してしまったことで有名である。老人医療費無料化がその代表だがその他にも屎尿汲み取り、老人や12歳未満の子どもや障害者とそのつきそい人のバス代、地下鉄都電代、動物園や庭園なども無料化されていた。
→参照

 受益者の立場からはタダにされて文句をいうヤツは誰もいない。「少しはおカネを払わなきゃ」と思う殊勝な受益者はいない。逆にタダなら少しでもいい思いをしなければ損だ、と思うのが人間である。医療費がタダならどこも悪くなくても毎日病院に行ってウマが喰うほどのクスリをもらおう、子連れならバス代やタクシー代がタダというなら近所のガキをだしにしてタダでバスに乗ろう、毎日パンダでも見に行くか、使わにゃソンソン・・・。(実は水道代も無料化するという話があって、さすがにそんなことをすると夏は冷房代をケチって朝から水を屋根に流し続ける輩が出てくるからいかん、ということで中止になったらしい。さらにそれなら電気代までタダにしたら、というオチまでついている)
 つまり当たり前のことだが、何でもタダにすれば資源の莫大な無駄使いが起こる。これを国ごと丸ごとやっていたのが旧ソ連で、当然の如く国は崩壊した。
 (参考2)
神奈川県内自治体で小児医療費無料化進む・・各自治体が競争で小児科医不足政策を進めている

平成16年度の制度を充実させる県内自治体
●小学2年まで  箱根町   
●就学前まで   平塚市  藤沢市  鎌倉市  海老名市  葉山町  大磯町
●5歳まで     伊勢原市  秦野市
●4歳まで     南足利市 小田原市  座間市  
●3歳まで     三浦市   

平成15年度までの県内実施状況
●6歳児まで・・・1町
中井町
●就学前・・・2市1町1村
厚木市、綾瀬市、寒川町、二宮町、愛川町、箱根町、清川村
●5歳児まで・・・1市
横浜市
●4歳児まで・・・9市
川崎市、横須賀市、茅ヶ崎市、逗子市、相模原市、秦野市、伊勢原市、鎌倉市、藤沢市
●3歳児まで・・・6市2町
平塚市、小田原市、大和市、海老名市、座間市、南足柄市、大磯町、藤野町
●2歳児まで・・・1市10町
三浦市、葉山町、大井町、松田町、山北町、開成町、真鶴町、湯河原町、城山町、津久井町、相模湖町