2007.10.15

『医療ジャーナリスト懇話会で本日(10月15日)公立病院改革で全自病・小山田会長の講演があり、私も10分ほどコメンテータをさせていただきます。』(長 隆)

医療ジャーナリスト懇話会は初めての参加ですが、幹事の吉野さん・野沢さん初め旧知の皆さんとお会いできる機会を頂き光栄です。親しくさせていただいているジャミックジャーナル編集長・下村徳雄 さんが19年も前から懇話会に参加されていたブログを紹介させていただきます。(長 隆)

編集長の気まぐれ日記
責任著者・ジャミックジャーナル編集長・下村徳雄
2006年8月5日(火) 医療ジャーナリスト懇話会
 昨日は、夕方6時から医療ジャーナリスト懇話会に参加してきました。最近は2ヵ月に1回開催されています。今、話題となるテーマで講師を招いて講演&質疑応答、そして懇親会という流れで行われます。私が最初に懇話会に参加したのは、今から19年くらい前です。幹事をしていたYさんがジャミックジャーナルの取材に訪れ、懇話会をやっているから一度参加しませんか、と誘ってくれたのが初めでした。参加者はマスコミ、業界のなかでバリバリの医療ジャーナリストばかりでした。医療業界かけだしの私は、名刺交換するのが関の山という感じだったことを覚えています。この懇話会の年末忘年会はその年のキーマンによる講演や対談が行われ、そうそうたるメンバーが集まるので、非常に楽しみでもあります。
 さて、昨日の講師は武藤正樹氏。武藤氏は今年4月から、国際福祉医療大学附属三田病院副院長、同大学大学院教授を務められています。かなり以前からの知り合いですが、新しい職に移られてから会うのは初めて。三田病院のことなどチラッと聞いたりしました。講演のテーマは、もちろん武藤氏ですからジェネリック関係です。「21世紀のジェネリック医薬品?DPCと代替調剤の時代を迎えて?」と題する講演が1時間行われました。
 06年4月の診療報酬改定では、マイナス3.16%というこれまでにない厳しい数字が出されました。武藤氏は、この改定は「ジェネリック医薬品に関するかぎり追い風」であるという前提で、DPCとジェネリックの関係、代替調剤とジェネリックの関係について説明をしました。
 DPC導入病院は360、準備病院に手挙げした病院は375、両方合わせると735病院がDPCに関連する病院となっています。武藤氏の予測では、約1,200病院がDPC導入病院となるそうです。病床数としては約40万?50万床で、全国の急性期病床の約90%に相当します。これはすごい数ですが、流れはそうなっていきます。そして、DPC導入病院では、同じ効果であるならば金額的に安いジェネリック医薬品を使用するのは当然ともいえます。例えば東邦大森病院では、医薬品の採用全品目が2,000あり、年間で約30億円使用しています。このうち57品目の注射剤をジェネリック医薬品に置き換えたら年間1億8,000万円のコスト削減になっているといいます。純粋に2億円弱の利益を出そうとすると、どれだけのコストをかけてどれだけの売上を上げなければならないかを考えると、経営的メリットは図りしれないのは間違いありません。同様にに聖マリアンナ医科大学では約2億円のコスト削減になったそうです。
 代替調剤に関しては、ここでは割愛しますが、ジェネリック医薬品の広がりは、患者のインフォームド・チョイスが制度的に推進されるものであると武藤氏は指摘し、今後の日本の医療のなかでインフォームド・チョイスが進む先鞭となるのではないかと述べました。
 テレビCMでも流れていることで、ジェネリック医薬品に対する認知度は高まっていますが、当然問題がないわけではありません。メーカーの質のバラツキがかなりあるという調査結果もあります。今後はジェネリック医薬品自体の評価を適正に行うことも必要になってきます。その部分はまだまだ緒に就いたばかりという段階で、武藤氏は、自身が代表を務める日本ジェネリック研究会を学会まで高め、そうした課題とも取り組んでいきたいとしました。
 私は医薬品に関する知識は乏しいので、武藤氏に質問しました。
「医薬品のなかで、ジェネリック医薬品が占める割合の適正な数値は?」
 この質問に対する答えはなかなか難しいと思いますが、DPCのや代替調剤の拡大によって、30%くらいまでいくのではないかというのが、武藤氏の答えでした。
「医学生や研修医に対する教育は?」
 医師の意識変化がジェネリック医薬品拡大につながりますから、武藤氏は、一般名での教育の重要性を強調し、指導医も一般名についてもっと学びそれで指導していく必要があるのではないかと述べました。
 今回の懇話会には、M社のM編集長、H社のH編集長を誘いました。まったく初めての参加でしたが、とても有意義だったという感想を持ったそうです。
 紹介した私としてはホッとしました(笑)