2007.10.15

カレスサッポロの格付を取り下げ

カレスサッポロの格付を取り下げ
2007年10月10日
フィッチ・レーティングス 東京 / シンガポール2007年10月10日:

フィッチ・レーティングスは本日特定医療法人社団カレスサッポロ(「カレスサッポロ」)の円建て長期発行体デフォルト格付(「IDR」)「BBB」を取り下げた。取り下げの理由は、今年度の格付見直しに必要な情報が提供されなかったためである。本格付はウォッチ「ネガティブ」の対象となっていたがこれを解消し、「BB」格とした上で格付を取り下げる。
フィッチは格付に際して、情報開示姿勢や規制環境の変化への対応などマネジメントの経営手法を重視しており(スペシャルレポート「病院の信用力の決定要因:その相互関係と格付への影響」2005年1月参照)、カレスサッポロに付与されていた格付「BBB」はマネジメントの医療法人経営に対する先進的取り組みを高く評価したものである。カレスサッポロは日本の医療法人に先駆けて外部会計監査を取り入れ、国際信用格付を取得・公開するなど、経営の透明性向上に積極的に取り組む一方で、医療経営の専門家を育成するカレス塾の開設、不採算病院の再生、病院ファンドの設立などにも積極的に関与してきた。このような経営の先進性においてカレスサッポロが日本の医療法人のリード役を果たし、医療法人経営手法の改革に果敢に挑戦していることは疑いの余地がない。
日本の医療法人は、医療法により毎会計年度終了後3ヶ月以内に事業報告書等の書類を都道府県知事に届け出なければならないが、社会医療法人債を発行する法人以外は、公認会計士等の監査報告書の提出を要請されていない。しかしながらフィッチでは、公開格付に際しては、監査法人の無限定意見付監査報告書の添付された財務諸表の提出を条件としており、上場会社並みの情報開示を求めている。カレスサッポロは2007年3月期決算から監査報告書の提出を取りやめたため、フィッチは本格付を取り下げることとした。
(本稿は原文「Fitch Withdraws Caress Sapporo's Rating 」 にもとづいて作成されています。)

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